坂家は家祖以来、同地にて萩焼の伝統を守り伝えてまいりました。各代の残した作品に倣いつつ、また受け継いだ登り窯や陶土を用い、萩焼らしい柔和なやきものを作り続けることは、私の使命の一つと考えています。
しかし一方で、当家に残された「伝統」は、一つの様式をただ墨守するだけでは足りない、ということを示唆しています。時代に応じた作風の変遷からは、各代が積み重ねてまいりました創意の連なりを強く感じ取ることができます。

いずれもいまだ模索の中にありますが、その両者のはざまにありつつ創意を磨き、新たなやきものを作るべく取り組んでいます。

陶歴

1988年
坂純子(のち十三世髙麗左衛門)より山口県美東町に生まれる
2010年
京都造形芸術大学 美術工芸学科陶芸コース卒業
2011年
京都府立陶工高等技術専門校修了
2013年
京都市産業技術研究所
伝統産業技術者研修修了
2014年
十三世死去に伴い坂家当主となる
2022年
十四世坂髙麗左衛門を襲名する

作品紹介

捻手茶碗

捻手茶碗

茶碗

茶碗